top of page
2dd047ba0c229483c0600adb35e9f72a (1).jpg
8bd1e9c5.jpg

五十七日目

また眠れずに、朝を迎えてしまった

俺は第二執務室へと、向かう事にする

まだ薄暗い朝焼けの時間だ、さすがに第二艦隊の者は居ない

南方泊地と北方泊地の、海上護衛艦隊に連絡取る

輸送艦と海上護衛艦隊を、全て鎮守府に帰還させる様に指示を出す

これで収入は減ってしまうが、戦力は集められる

今は資源に余裕があるので、暫らくは問題無い筈だ

​指示を終えると、誰かが部屋に入って来た

暁「暁よ、一人前のレディーとして扱ってよね」

昨日のパーツの子か・・・また、小さな子が来たな

電のお姉さんか・・・

​そういえば、電のパーツは保管したままだったな

俺は暁を連れて、工廠へと向かう

暁に誰の物か告げる事無く、電のパーツで近代化改修を行う

変な重荷を、いきなり背負わせるのは酷だと思ったからだ

暁「装備が大きすぎないかって?

 

丁度いいに決まってるじゃないっ」

ちゃんと成功した

 

きっと電の姉を護りたいという、気持ちのおかけだろう

暁は、色々と背伸びをしたい性格の様だ

2人で第二執務室に戻ると、第二艦隊は揃っていた

吹雪を艦隊から外し、暁を入れる

吹雪には、北方泊地への高速空輸を命令する

第二艦隊で一番、戦闘力があると判断した為だ

昨日の不知火の、予想通りとなった訳である

おそらく不知火も、これを予想して気合を入れてくれたのだろう

吹雪は一瞬青ざめた表情をしたが

 

直ぐに歯を食いしばって、了解です、と答えた

第二艦隊には、砲撃戦練習の指示を出し

 

俺はエアポートエリアまで吹雪を送る

高速輸送機に吹雪が乗り込む時に、何か落とした

写真の様だ、俺は吹雪を呼び止める

何か落としたぞ・・・

振り返った、吹雪は

あ、それ、この前姉妹で集まった時に撮ったんです・・・

司令官、私がここに戻って来る迄、預かっておいて貰えませんか?

何故そんな事を頼むのだろうと、不思議には思ったが

 

了解した、と伝え見送る

 

吹雪は北方泊地に向けて、飛び立っていった

その後、任務報告へと向かう

敵艦隊を撃破せよ、の任務が完了だ

続けて敵主力艦隊を撃破せよ、の任務を受ける

 

 

第二執務室に戻り暫らくすると、第二艦隊が戻って来た

睦月から、報告書を受け取る

以下、報告書まとめ

睦月・錬度21 火力16 如月 ・錬度18 火力27 

暁 ・錬度03 火力15 曙  ・錬度11 火力29 

初春・錬度12 火力22 不知火・錬度11 火力18

次に送り出すとしたら、曙か・・・

そんな事を考えながら、第二艦隊には補給する様に指示を出す

​部屋で1人になり、ふと吹雪から預かった写真に手が伸びた

そこには死んだ白雪を真ん中に、特型駆逐艦の姉妹達が写っていた

​死ぬなよ・・・みんな・・・

bottom of page