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いよいよ、二十二日目の朝が来た
今日の出撃は厳しい物になる気がして、あまり眠れなかった
いつも迎えに来る綾波よりも先に、執務室へと向かう
途中で綾波と出会った、どうやら俺の部屋へ向かう所だった様だ
俺は執務室にみんなを集合させてくれ、と綾波に頼んだ
暫らくすると、全員が執務室へと集まった
俺は、みなに出撃の命令を出す
やはり、みな出撃命令と聞くと表情が引き締まる
皐月が、僕の活躍を見せてあげるよ!
と息巻いているw
期待しているよ、と頭を撫でておいた
そして出撃場所は、鎮守府海域沖である事
作戦目的は敵戦力の偵察である事、などなど説明をした
誰からも質問は出ず「了解です」と答えて出撃して行く
彼女達は、俺の事を信頼してくれているのだろうか?
ふとそんな事を思った・・・
そうであって欲しい、又そうであるなら、その信頼に答えたい
俺も、気を引き締めてかかろう
初の6人揃っての出撃だ、是非とも頑張って欲しい
最初に敵と遭遇したのは、それから暫らく後の事だ
敵は軽巡洋艦1、駆逐艦2だ、前回攻略した海域の主力戦力と同等であろう
しかし、うちの娘達はあの時より、かなり戦力的に上がっている
白雪が小破にもなら無い軽傷を受けたのみで、難なく勝利を収めた
更に戦闘後、艦娘のパーツの入手にも成功する、いい出だしだ
ほぼ無傷なので、そのまま進撃を命令する
暫らくして、再度敵艦隊発見の報告が入る
敵は軽巡洋艦1、駆逐3、艦種不明1、の計5隻、緊張した綾波の声が響く
多い・・・更に綾波の知らない艦がいる
俺の脳裏に警報が鳴り響くが、もう戦闘状態に突入している、今は逃げられない
まずは綾波が先制攻撃を、敵旗艦の軽巡洋艦にかける
しかし敵駆逐艦が旗艦を庇う、敵もしっかりと艦隊行動が取れているな
庇った駆逐艦を撃沈
続けて白雪も軽巡洋艦を狙って発砲、しかしこれも別の駆逐艦が庇う
その庇った駆逐艦は、大破で何とか耐えている
睦月が正体不明艦に発砲、攻撃は当たるも殆んど損傷無し、強いなあの艦・・・
軽巡洋艦が綾波に攻撃をしかける、しかし朧が庇いに入り回避成功
正体不明艦が睦月に発砲、睦月は余裕を持って回避、砲撃はそれ程大した事は無いな
如月が大破している駆逐艦に、とどめを刺す
皐月、朧が残った1隻の駆逐艦を、連携攻撃でしとめた
これで敵は軽巡洋艦と、正体不明艦の2席
ここで双方雷撃戦に入る、まずい・・・正体不明艦の魚雷の数が多い!
あれはおそらく、魚雷攻撃に特化した雷巡洋艦だ
あの魚雷を受ければ、ひとたまりも無いぞ・・・
しかし多数の魚雷を、綾波はギリギリのところで回避
綾波は性能もさることながら、土壇場での回避がいつも凄い
軽巡洋艦の魚雷も、白雪が華麗に回避していた
対して敵艦は6人の魚雷で、2隻とも黒煙を上げている・・・
暫らく後には、6人の少女だけが海上に残っていた
MVPは白雪だった、きっと彼女の魚雷が、敵に決定打を与えていたのだろう
戦闘後の海域を見回りさせると、艦娘のパーツであろう物も回収できた
後になって分かったことだが
先ほどの相手がこの海域の主力部隊だった
新たな海域への、出撃が可能となる
大本営から、お褒めの言葉と提督ポイント300を頂く
かなり緊張感のある戦いだったが、終わってみれば
白雪が、かすり傷を受けたのみで大勝利といえる戦果だった
俺は帰還した彼女達に補給を行い、白雪を回復のため入渠させた
今日は疲れたので、報告などは明日にして寝る事にしよう
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