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​休憩を終えて、第二執務室へと向かう

無事遠征を成功させた、第二艦隊が揃っていた

睦月から、報告書を受け取る

うむ、全て順調だった様だな

第二艦隊の6人と、補給を済ませる

みな初めての遠征は、楽勝だったと明るく話していた

その後、海上護衛をしていた深雪を呼び出し

 

第二艦隊の三日月と交代させる

三日月が変わりに、海上護衛の任に就く

そして第二艦隊には、対潜戦練習の命令を出す

みんなが部屋を出た後、第一執務室へと戻る

部屋に入ると、第一艦隊はもう戻って来ていた

重い空気で、みんな休憩している・・・

 

磯波から、報告書を受け取る

以下、報告書 まとめ

 

敵主力と遭遇するも、撃破成功 MVPは朧

損害は白雪と朧が軽傷、艦娘のパーツを1つ入手

白雪、綾波、漣に疲労が認められる

なるほど・・・この3人の疲労は、心労による所が大きそうだな

何にしても、明日の出撃は控えよう

第一艦隊には補給を行い

 

その後、白雪と朧を入渠させる

白雪は昨日から、泣くのを必死で我慢している様子が見て取れる

 

悲しくても、真面目な彼女の事だ

 

艦娘としての責務を果たす事を、優先させているのだろう

 

色々な意味を込めて、無理はするなよ

 

と声をかけ、優しく頭を撫でておいた

朧も姉妹の死は、やはりショックなのだろう

いつもの元気が、まるで無い

早く元気になって欲しいものだ

​そう思いながら、彼女にも優しく頭を撫でてあげた

​朧は無言のまま、大人しく撫でられていた

 

さて、そろそろ第二艦隊も戻ってくるだろう、第二執務室へ行こう

部屋に入ると、いきなり睦月が抱きついてきた

提督・・・話し聞いたよ、元気出してね・・・

 

と言って、上目遣いに俺を見つめてくる

そうか・・・潮の話しを聞いたのだな

 

彼女なりに、俺を慰めてくれている様だ

俺は礼を言って、報告書を受け取った

内容は頭に入ってこなかったが、特に問題はない様だ

俺は後ろを向いて、睦月に第二艦隊と補給をしてくるように指示を出した

​少し睦月の優しさに、泣きそうになってしまっていたからだ

彼女の明るさには、いつも救われる

しかし提督として、というか男として

こんな小さな女の子の前で、泣くのは恥ずかしかった

睦月が部屋から出て行って、部屋に1人になった俺は

 

泣いている声を聴かれてしまわない様に

 

音楽をかけてから、大声で泣いた

 

頑張っている彼女達に比べて、俺はなんて無力なんだろう

​そんな思いで、頭の中は一杯だった

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