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夜が明けた・・・結局殆んど、眠る事は出来なかった
理由は勿論、瀕死の綾波の事が気に掛かってだ
以前にも彼女は、瀕死の重傷になっているが
あの時は、こんなに気になって眠れない、という程ではなかった
この短い期間に、それだけ俺が彼女達と関わりを持ち
その絆を俺が大切に思うようになった事により
この心境に至ったのだろう・・・
綾波の姿が脳裏に浮かぶ
思えば彼女はいつも俺に笑顔で接してくれていたな・・・
今の俺の心には、確かに彼女を愛おしいと思う気持ちがある
それは良い事なのか、悪い事なのか・・・
無論彼女達を大切に思うのは、良い事なのだが
今は戦争中だ、場合によっては非常な決断を迫られる事もあるだろう
その時には、この感情は正しい判断を鈍らせる事にならないか?
そんな考えが頭の中を巡り、もやもやした気分を振り払う様に布団から出た
まだ早朝だが、どうせ眠れないんだ・・・起きよう
綾波は、もう回復しただろうか? 自然と足が修理用ドックに向かう
彼女はまだ眠っている様だ、修理をしている妖精さんに状態を聞いてみると
どうやら修理は今日中は、かかる見込みらしい
だが容態は落ち着いたので心配は要らない、との事だ
少し安心した俺は、アイテム屋に行く事にした
修理用ドックの増設をする為だ
増設には提督ポイントが800も必要との事だった
確認をした所、今の俺は3400持っている
かなりの出費だ・・・しかし、修理はこれから必ず必要になるだろう
俺はドックを2つ増設してもらう事にする
*2つの増設で限界です
これで俺の提督ポイントは1800になってしまったが、また貯めれば良いさ
増設の手続きを済ませて、第二執務室へ向かった
そろそろ磯波が、掃除をしている時間だろう
そう思って部屋に入ると、予想通り磯波が古時計を拭いていた
本当にこの子は掃除が好きだな^^;
挨拶をして、磯波に第二艦隊と深雪を呼んで来るよう指示を出す
暫らくすると、7人がやって来た
今日も、艦隊編成の変更を伝える
菊月を外して、代わりに深雪を加えた
深雪「よーし、いっくぞー」
深雪はいつも張り切ってるな、良い事だ^^
第二艦隊には、対抗戦の準備をする様に命令し
俺は菊月を連れて、第一執務室へと向かう
部屋に入ると白雪が居た、ふと見ると
デスクの上に花瓶が置いてあり、花も飾られている
白雪がしてくれたらしい、ありがたい・・・気分が少し和らいだよ
白雪に綾波を除く第一艦隊と睦月、如月を呼んで来るように頼む
待っている間に、菊月に話しかけてみた
菊月「何か?」
何だか不機嫌そうだ、俺は適当な話題を振ってみたが
菊月「・・・で?」
うん・・・気まずい・・・誰か助けてくれ・・・^^;;;
俺の心の叫びが届いたのか、第一艦隊が来てくれた
少し遅れて、睦月と如月もやって来た
睦月「およ? 提督、睦月呼んだ?」
2人も第一艦隊の5人と並ばせる
第一艦隊にも、編成変更を伝える
新編成はこうだ
旗艦 ・睦月 二番艦・朧 三番艦・皐月
四番艦・如月 五番艦・菊月 六番艦・漣
天龍と白雪、此処には居ない綾波を艦隊から外した
そして天龍には、海上護衛に戻るよう命令を出し
白雪には昨日の傷を癒す為、入渠して貰う
睦月が久しぶりの旗艦に、はしゃいでいた
第一艦隊には、対抗戦の練習相手を頼む
みなが部屋から出て行くと、すぐに強烈な睡魔が来た
昨夜は殆ど、寝て無いからな・・・・
俺は睡魔に逆らえず、意識が闇に落ちていった・・・
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