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睦月に体を揺さぶられて、目が覚める

何だか悪い夢を見ていた気がする・・・綾波が沈む・・・

どうやら、対抗戦が終わって

 

戻ってきた睦月に、起こされた様だ

俺は頭を振って、意識をしっかりさせる

部屋には睦月だけで無く、第一艦隊が揃っていた

みな心配そうに、俺の事を覗きこんでいる

俺は大丈夫だ、と答え第一艦隊に命令を出す

第一海域に出撃してくれ、諸君の活躍に期待する

昨日の事があったので、大事をとって第一海域にしておいた

睦月「みんな、出撃準備はいいかにゃ~ん」

 

第一艦隊は、出撃して行く

そういえば、その号令を聞くのは久しぶりだな・・・

俺は重い体を奮い立たせて、第二執務室へと向かう

部屋からは明るい笑い声が聞こえる、どうやら第二艦隊のみなが居る様だ

やはり全員揃っていた、俺は磯波から報告書を受け取る

・・・なるほど、みんなが上機嫌なのは対抗戦に勝ったからか

以下、報告書まとめ

磯波・錬度9 望月・錬度7 深雪 ・錬度4 

電 ・錬度7 潮 ・錬度5 三日月・錬度5

え? ちょっと待て、電の錬度が7?

潮と三日月より後に入って来たのに、もう追い抜いて望月と並んでる???

俺は磯波に、書き間違いではないかと確認したが、これで間違い無いらしい

要領が良い、とかそういうレベルじゃ無くないか?

話を聞くとどうやら、対抗戦でMVPだったらしい

それにしても、凄い成長スピードだ

 

俺は電の頭を、わしゃわしゃと撫でて褒めてやった

電「はわわわ! びっくりしたのです」

電は、びっくりしながらも嬉しそうだった

その後、第二艦隊と一緒に補給をする

深雪「いっけるいけるぅ!早く戦いたいぜ~」

そんなに焦らなくても、近いうち戦えるよ

そんな会話をして補給を済ますと、第一執務室へと向かった

部屋に入ると、既に睦月が居た

というか、俺のデスクで寝ている・・・^^;

机の上に報告書があったので、起こさないように、そっと取って確認する

第一海域の主力を、あっさり撃破してきた様だ

こちらの被害は0、艦娘のパーツを1つ入手か・・・

どうやら第一海域では、物足りないという様な内容が書かれていた

それで帰還が早かったんだな^^

で、待ちくたびれて眠ってしまったと・・・やれやれw

しかし・・・この眠っている睦月を、どうしたものか・・・

俺が思案していると、如月が部屋にやって来た

帰りが遅い睦月を、迎えに来たのかもしれない

俺は睦月を起こさない様に、静かにこっちに来い、とジェスチャーをするが

如月「お呼びかしら?」

如月はいたって普通に歩いて、近づいて来る

しかし睦月に起きる気配は、まったく無かった

如月曰く、睦月は一度寝ると

 

そう簡単には起きないらしい・・・

俺は如月に、睦月を連れて寄宿舎に帰れるか? と質問してみると

如月「え・・ふ~ん・・いつでも大丈夫ですわ」

そう答え睦月をおんぶして、部屋から出て行く

ふう、とりあえず一件落着・・・かな?

​ふと、あんなに沈んでいた俺の気持ちが、軽くなってる事に気がつく

 

みんな何気なく、俺の事を気遣っていてくれたのかも知れない

 

まぁ素の連中も多そうだがw

 

いずれにせよ、あの子達といると落ち込んでいる暇は無さそうだ^^;

 

俺も自室に戻って、寝るとしよう

軽い足取りで自室へと向かった・・・

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